2021年に発売されたSONY WF-1000XM4。いまや後継機のWF-1000XM5、さらにはXM6まで登場した「2世代型落ち」のイヤホンです。それでも筆者はいまだにこのXM4を毎日のように使い続けています。
「いまさらXM4って買う価値あるの?」と思っている方も多いかと思います。この記事では、中古購入から1年以上使い続けた筆者が、正直なところをそのままお伝えしていきます。スペック表には載らないリアルな使用感から、中古で買うときに絶対に知っておきたいバッテリー問題まで、包み隠さずレビューしていきますね。
いまだにWF-1000XM4を使い続けている理由

筆者がWF-1000XM4をいまだに使い続けている理由を一言で言うと、「買い換える理由が見当たらない」というのが正直なところです。
XM4の時点ですでに音質は十分なレベルに達しており、前機種のWF-1000XM3と比べて大幅な小型化・軽量化も実現されています。装着感も良く、そして何より筆者が一番気にしているデザインが、後継のXM5・XM6と比べて圧倒的に好みなんですよね。この「デザインが好き」という点は、実は買い換えを踏みとどまらせている最大の理由だったりします。
音質や装着感については、XM5・XM6の方が確かに向上しているのはわかります。ただ実際に聴き比べをしてみると、筆者の耳にはその差がほとんどわからないというのが正直なところ。どうせ買い換えるなら価格がもう少し落ち着いたタイミングでいいかな、ということで、いまだにXM4を愛用している次第です。
WF-1000XM4 基本スペックおよびおさらい

まずはスペックをおさらいしておきましょう。XM4は発売当時、ノイズキャンセリング性能では最強クラスの評価を受けていたモデルです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ドライバー | 6mm ダイナミック型 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
| ノイズキャンセリング | 搭載(デュアルノイズセンサー技術) |
| 外音取り込み | 搭載 |
| バッテリー(イヤホン本体) | 最大8時間(NC ON) |
| バッテリー(ケース込み) | 最大24時間 |
| ワイヤレス充電 | 対応 |
| マルチポイント接続 | 対応(アップデートにより追加) |
| 防水性能 | IPX4 |
| 360 Reality Audio | 対応 |
| DSEE Extreme | 対応 |
| 発売年 | 2021年 |
LDACによるハイレゾワイヤレス、DSEE Extremeによる音質補完、ワイヤレス充電対応と、基本的な機能は一通り揃っています。2021年発売とはいえ、現在の観点から見ても機能面で大きく見劣りするところはないといったところです。
長期使用で分かった使用感(音質・ノイキャン・電池)レビュー
ここからは、1年以上使い続けた筆者が感じたことを各項目ごとに正直にお伝えしていきます。
音質|バランス型の聴き心地とイコライザーの自由度

音質は全体的にとてもクリアで、一つひとつの音の質感がしっかりと感じられる豊かなサウンドです。安価なイヤホンにありがちなスカスカした感じとは真逆で、楽器の音ひとつひとつがちゃんと聴こえてくる感覚があります。聴いていて純粋に気持ちいい音、という表現がしっくりきますね。
音質の傾向としてはバランス型ですが、若干低音が強めといったところです。低音の主張が少し強いと感じる場合は、純正アプリのSound Connectアプリのイコライザーで自分好みに調整できるので、そちらで対応するのがいいかと思います。
正直なところ、LDACやDSEE Extremeの効果を聴き比べで実感できるかというと、筆者の耳ではほとんどわかららないんですがねw
デザイン|マット仕上げと金色マイクが放つ上質感


筆者がXM4を手放せない最大の理由の一つが、このデザインです。後継機のXM5はAirPodsを思わせる光沢仕様に変わってしまいましたが、XM4はマット仕上げなので指紋が目立たず、落ち着いた高級感があります。筆者は個人的にマット仕上げの方が好みなので、ここはXM4の大きな加点ポイントです。

またXM6ではケースが大型化しているという点でも、XM4のコンパクトなケースは魅力的に映ります。そしてイヤホン本体のマイク部分がわずかに出っ張っているデザインも、XM4ならではの唯一無二な雰囲気があって、所有感をしっかりと満たしてくれるんですよね。総合的に見てデザインはXM4がいちばん好きです。
ノイズキャンセリング|音楽なしでも十分、音楽ありで完璧

ノイズキャンセリングの性能は、普段使いでは文句なしのレベルです。誰も話していない静かな空間では、耳に装着しているだけでほぼ無音の状態になります。さすがは発売当時「最強クラス」と評されていただけのことはありますね。
電車の走行音や環境音については、音楽をかければほぼ気にならなくなるレベルまでカットしてくれます。一方で人の話し声はやや聞こえてきますが、音楽を流せばそれも十分マスクされるといったところです。
後継機のXM5はノイズキャンセリングがさらに向上し、話し声の軽減性能も改善されているとのことですが、筆者としては「そこまでいらないかな」というのが率直な感想です。XM4で十分満足しています。
ただし外音取り込みについては少し惜しいと感じる場面があります。こもった感じがやや残るのと、音量感が若干小さめな印象で、もう一歩クリアさが欲しいかなと思うことがあります。片耳だけXM4を装着してもう片耳は素で聞くといった使い方の方が、外音取り込み用途としては向いているかもしれません。
バッテリー|2〜3時間の使用なら問題なし、ただし個体差に注意

公式スペックではノイズキャンセリングONの状態で最大8時間の連続使用が謳われています。筆者の場合は1回の使用が2〜3時間程度なので、バッテリー残量が3〜4割を下回ることはほとんどありません。ノイズキャンセリングをオンにしながら音楽を聴いても、その範囲内では全く不自由なく使えています。4時間程度の使用なら余裕で対応できるかと思います。
その他細かい点(マルチポイント・イヤーピース)レビュー
続いて、細かい部分についてもレビューしていきます。
マルチポイント接続

XM4は発売当初はマルチポイント接続に非対応でしたが、その後のファームウェアアップデートで2台同時接続が可能になりました。基本的には再生中の端末が自動的に優先されて切り替わる仕組みです。
ただし、切り替えがうまくいかないことがたまにあったり、切り替えに時間がかかったりする点は正直気になります。手動での切り替えもアプリから行えますが、最新機種のスムーズな切り替えと比べると一歩劣るといったところです。とはいえ、アップデートで後付け対応してくれた機能なので、あるだけでも十分便利です。
イヤーピース

XM4の純正イヤーピースは気密性を高めるシリコン素材が採用されており、フィット感とノイズキャンセリング性能の面では優れています。ただし筆者の場合、耳が少し湿っぽいので、長時間装着していると不快感が出てしまうんですよね。
そのため筆者は現在、一般的なSony純正のシリコン素材のイヤーピースに交換して使用しています。純正品は少し装着するのがコツがいる形状なのですが、シリコン製のイヤーピースに変えることで着脱もかなり楽になりました。耳の形や体質によって合う合わないが出やすい部分なので、自分に合ったものを試してみるのがいいかと思います。
アプリの操作性
Sony Sound Connectアプリの操作性は非常に優秀です。外音取り込みとノイズキャンセリングの切り替え、イコライザーの調整などが直感的に行えます。また聴いた楽曲のログを記録する機能も備わっており、これがどの音楽アプリでも、YouTubeのような動画アプリでも使えるのが地味に便利なポイントです。
中古で買うときの注意点|バッテリー問題とその対処法

XM4を中古で購入する場合、最大のリスクはやはりバッテリー問題です。メルカリなどのフリマアプリから、ハードオフなどの実店舗まで様々な購入経路がありますが、どこで買うにしてもバッテリーの状態確認が最重要事項です。
メルカリなどのフリマアプリでは「バッテリー交換済み」と記載されている出品も見かけるので、そういった個体を狙うのがおすすめです。ショップで購入する場合は、保証期間内であればバッテリー不良が発覚しても対応してもらえる場合が多いので、保証の有無を確認した上で選ぶと安心ですね。
後継機WF-1000XM5と比較|今はどちらを買うべきか

XM5はXM4の中古価格と比べるとおよそ1.5倍の価格帯になります(記事執筆時点:2026年4月)。それに対してノイズキャンセリング性能の向上、サイズの小型化、デザインの変更といった改善が加えられています。どちらを選ぶべきかは、用途と予算、そして好みのデザインによって変わってきます。
| 比較項目 | WF-1000XM4(中古) | WF-1000XM5(中古) |
|---|---|---|
| 中古価格(目安) | 約8,000円~ | 約15,000円~ |
| ノイズキャンセリング | 優秀 | さらに向上 |
| デザイン仕上げ | マット仕上げ | 光沢仕上げ |
| ケースサイズ | コンパクト | XM4よりも小型 |
| コスパ | ◎ | 〇 |
| バッテリー問題 | 個体差あり・要注意 | 比較的良好 |
コスパ優先ならXM4の中古も十分アリ

XM4は現在、中古市場で約8,000円前後で手に入ります(記事執筆時点:2026年4月)。この価格でLDAC対応・ノイズキャンセリング搭載のハイエンドイヤホンが手に入るのは、コスパの観点から見ると非常に魅力的です。「高音質なワイヤレスイヤホンをとにかく安く試してみたい」「中古に抵抗がない」という方にとっては、これ以上ないコスパの選択肢だと思います。
XM5を狙うなら価格推移をチェック

WF-1000XM5は記事執筆時点(2026年4月)で中古市場にて約15,000円前後で流通しています。定価の38,000円から見れば大きく値下がりしていますが、まだ多少の値崩れ余地があるとも考えられます。もう少し安くなったら買いたいという方は、価格推移を確認しながら1万円前後になるタイミングを狙うのも一つの手かと思います。ただし今すぐ欲しいのであれば、すでに十分値下がりしているので、さっさと購入してしまっても後悔はあまりないでしょう。
まとめ|WF-1000XM4はいまさらでも選択肢として十分アリ

2021年発売のWF-1000XM4は、いまや2世代型落ちとなりましたが、高音質・高性能なノイズキャンセリング・基本機能の充実度という点では、現在でも十分戦えるイヤホンです。腐っても4年前のハイエンドモデル、伊達ではありません。
バッテリー問題という明確なリスクがある点は否定できませんが、購入先と個体選びに気をつければ、約8,000円でこの性能のイヤホンが手に入るのは素直に魅力的だと思います。ワイヤレスイヤホンを初めて試してみたい方や、中古に抵抗がなくとにかくコスパを重視したい方には、いまでも自信を持っておすすめできる一台です。
