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旅行記

【セルフラストラン】片道330円の博多南線で500系乗り収め体験記

こまった
こまった

500系新幹線が引退するらしいけど、どこで乗車するべき?
博多南線についても知りたい。

このような疑問に答えます。

当記事では、500系引退が目前に迫るということで、筆者が一足早く博多南線で乗り収めをしたという体験記となります。

引退間近の500系に乗ってきました

JR西日本が誇る人気新幹線である500系ですが、2027年1月をもって定期運用から引退するということが発表されています。これからの乗車機会の減少も考えられるため、筆者は一足早く乗り収めをすることを決断しました。そんな中、筆者が乗車した博多南線では、片道330円、往復660円で500系新幹線に乗れちゃいます。なぜこんな安い値段で乗車することができるのでしょうか?詳しいトピックは次節で解説していきます。

博多南線とはどんな路線?なぜこんなに安く乗れるのか

さて、そもそも博多南線とはどんな路線なのでしょうか?博多南線は、博多駅から博多南駅までを結ぶ路線で、その距離はわずか約8.5kmほど。新幹線の車両を使いながらも在来線扱いという、少々特殊な路線なんですね。

路線の構造もちょっと特殊で、博多南線は途中まで九州新幹線と同じ線路を走ります。ただし、車両基地が近づいてくると線路が分岐し、そこから回送線へと入っていくんですね。つまりもともとは新幹線車両を車両基地へ回送するための路線であり、それを旅客営業に転用したのが博多南線というわけです。そう、「回送線を旅客化した」というのがこの路線のそもそものなりたちなんですよね。

では肝心の「なぜこんなに安いのか」というところですが、先ほどの在来線扱いという点に注目すればわかりやすいです。新幹線車両を使っているにもかかわらず在来線として扱われるため、乗車券は220円、特急券はなんと110円、合計330円で乗車できてしまうんです。仮に山陽新幹線のこだま号に乗るとなれば、博多から小倉だけでも自由席特急料金が1,000円台になります。それが10分の乗車で110円というのは、比べると破格すぎますよね。

項目料金
乗車券220円
特急券110円
合計(片道)330円
往復合計660円

また、博多南線を走る列車の多くは、新大阪や岡山からやってくるこだま号の延長運転という形で運行されています。つまり小倉など途中の駅から乗ってきた場合でも、乗り換えなしに博多南駅までそのまま行けるというメリットがあるんですね。これは沿線の住民にとってなかなか便利なんですよね。(筆者は沿線住民ではない)

そして今回筆者が狙った500系についてですが、500系は山陽新幹線のこだま号の運用に定期的に入っているため、博多南線でも乗車できます。(山陽新幹線のこだま号は700系レールスターや一部でN700系などが担当する)。しかし、近年はその運用数がだいぶ少なくなっており、以前と比べると乗車難易度はじわじわと上がってきているといった具合です。引退が近づく500系に乗るためには、しっかりと下調べをしたうえで動く必要があります。その方法については、次の見出しで詳しく解説していきます。

500系が博多南線を走る日をどうやって調べるか

では、500系がいつ博多南線を走るのかをどうやって調べればいいのでしょうか?残念ながら「今日の博多南線は500系です」などと公式が教えてくれるわけではないので、自分で情報を集める必要があります。筆者が実際に使った方法は、運用情報サイトと博多駅のライブカメラを組み合わせるやり方です。

まず運用情報サイトについてですが、筆者が活用したのは運用投稿サイトの「えれさいと」https://www.elesite-next.comというウェブサービスです。このサービスは、ユーザーが毎日どの列車にどの車両が使われているかを投稿し合うことでデータが共有されていくというもので、山陽新幹線や博多南線にも対応しています。だいたい朝のうちにはその日の運用がほぼ出揃うといった具合なので、朝に確認しておけばその日に500系がどの列車に入っているかをある程度把握できます。

ただし、運用情報サイトはあくまでもユーザーの投稿がもとになっているため、情報が間違っていることや、車両故障などによって直前に車両が変わっているケースも当然ありえます。

そこでおすすめしたいのが、博多駅のライブカメラ https://www.youtube.com/@hakata_live との併用です。

博多駅は毎日ライブカメラが配信されており、博多方面に入線してくる列車の様子をリアルタイムで確認することができます。北側のホーム付近に設置されたカメラから、到着する列車がどの車両なのかをある程度確認できるんですよね。運用情報サイトで目星をつけたうえで、ライブカメラで視覚的に確認できれば、かなりの確度で500系に乗れるかどうかを判断できるというわけです。

ポイント

  • 運用情報サイト(えれさいとなど)で500系がどの列車に充当されているかを朝のうちに確認する
  • 博多駅のライブカメラで実際に入線してくる車両を確かめる
  • 2つを組み合わせることで確度がぐっと上がる

ちなみに、運用情報サイトもライブカメラも100%正確な情報が保証されているわけではありません。最終的には自分の目で現場を確認するのが一番確実です。筆者としても、現地に行って初めて「本当に500系だ!」と確信できたというのが正直なところですね。

注意点

車両故障などの突発的なトラブルにより、直前に車両が差し替えられるケースがあります。運用情報サイトやライブカメラはあくまでも参考情報として活用し、最新の情報は必ず自分自身で確認するようにしてください。

引退が近づくにつれて500系への注目度は高まり、乗れるタイミングを狙うライバルも増えていきます。そのぶん乗車難易度もじわじわと上がっていくはずなので、「調べてから行動」することでかなりの確率で乗車できます。なかなか乗車する機会が訪れなくても、根気強く情報を追いかけていけば、必ず乗れるチャンスはやってくるはずです。

穴場はひかり広場改札口!きっぷ購入から乗車前まで

画像はいつも混んでいる中央改札口

さて、運用情報で500系の充当を確認したら、いよいよ博多駅でのきっぷ購入です。ここで筆者がぜひお伝えしたい穴場情報があるんですよね。それが「ひかり広場改札口」、地元の方の間では「穴場」とも呼ばれているあの改札口です。

博多駅の新幹線利用者の大多数は、アクセスしやすい中央改札口に集中します。時間帯によっては券売機の前に行列ができて、買いたいきっぷが買えないまま列車に乗り遅れる、なんてことすら起こりうるほどの混雑ぶりなんですね。これは地味にストレスがかかりますね。

一方のひかり広場改札口はといえば、立地が少しわかりにくいこともあってか、いつ行ってもびっくりするくらいガラガラです。筆者が訪問した際も、券売機の前に並んでいる人はほぼゼロで、ストレスなくきっぷが買えました。みどりの窓口まで設置されているので設備面でも申し分なく、実質的な穴場スポットといった具合です。

場所は博多駅の筑紫口から入って右手の階段を上ったところにあります。案内をたどれば迷わず到達できますので、到達難易度は高くありません。混んでいるときなどにぜひおすすめしたいスポットです。

ポイント

  • ひかり広場改札口は博多駅・筑紫口から入って右手の階段を上ったところにある
  • 中央改札口と比べてほぼ人がおらず、券売機にすぐアクセスできる
  • みどりの窓口も設置されているので、設備面も安心

博多南線のきっぷ購入方法

画像はイメージです

では、きっぷの購入方法についても触れておきましょう。ひかり広場改札口に設置されている指定席券売機には、「博多南線」専用のボタンが用意されています。(中央改札口の券売機にも同様のボタンがあります)。このボタンを押すと、片道・往復の選択、日付や人数の指定がスムーズにできる画面に進みますので、操作は非常に簡単です。慣れていない方でも迷わず買えますね。

購入するきっぷは乗車券220円と特急券110円の合計330円、往復なら660円です。これ、自動販売機でペットボトル飲料を2本買うよりも安い値段で新幹線車両に乗れるわけですから、改めて考えると結構すごいことですよね。往復分まとめて買っておくと帰りに並ぶ手間が省けるのでおすすめですが、帰りの時間が読めない場合は片道ずつ購入するのも全然ありです。

注意点

博多南線のきっぷは新幹線の通常特急券とは別物です。新幹線の特急券を誤って購入しないよう、必ず「博多南線」のボタンから購入してください。誤購入した場合は窓口で相談を。

きっぷを手に入れたら、あとはホームへ向かうだけです。330円しか払っていないのに新幹線に乗車できる権利を有しているというなんとも不思議な感覚です。

ホームに到着。思ったより混んでおり座席選びを後悔!

乗車前に撮影

さて、いよいよ乗車時の話に移りましょう。筆者は時間に少し余裕がなかったこともあって、出発の5分前ごろにホームへたどり着きました。ところが、ホームに上がってみるとすでに500系新幹線は入線しており、思っていた以上に人が集まっていたんですよね。

実のところ、500系目当てで来るのは鉄道ファンだけだろうとなんとなく思っていたのですが、実際にはお子さん連れのご家族や観光目的と思われる方々など、本当にさまざまな層の方が集まっていました。引退が近づいていることで、幅広い人に注目されているんですね。人気過ぎてさすがと言わざるを得えません。

車内に入ってみると、窓側の席はほとんど埋まっているという状況でした。博多駅での写真撮影もしたかったのですが、あまり時間がなかったので簡単に外観を数枚撮ってそそくさと乗り込んだといった具合です。

座席選びのポイント、4列シートの4〜6号車と元グリーン車の6号車

6号車(元グリーン車)の様子。手前にテーブルがないため、ひじ掛けから取り出す方式

ここからは500系車内の座席についての紹介です。500系は8両編成で運転されており、1〜3号車と7〜8号車は2列+3列の5列シートとなっています。山陽新幹線のこだま号として定期運用される際は4〜6号車が指定席に設定されているのですが、博多南線で運行される際は全車自由席扱いとなるため、どの号車にも自由席券で乗ることができます。

注目したいのは4〜6号車で、こちらは2列+2列の4列シート配置になっています。他の号車より1列分少ない分、座席幅にゆとりがあるんですよね。たった10分の乗車とはいえ、せっかくなら快適な座席で500系の雰囲気を味わいたいという気持ちはよくわかります。筆者もここに乗ることを最優先していましたし、実際に周りを見ていても4〜6号車から先に埋まっていく印象でした。

そして、その中でもとりわけ注目なのが6号車です。ちなみに、6号車の座席は500系がのぞみ号として16両編成で走っていた時代にグリーン車として使われていたシートを転用したものです。シートピッチが他の号車よりも広く取られており、ゆったり座れるという点で乗り心地は6号車が頭ひとつ抜けていると言えるでしょう。これはかなりお得感がありますよね。

号車シート配列備考
1〜3号車・7〜8号車2列+3列(5列)標準的な新幹線シート
4〜5号車2列+2列(4列)座席幅にゆとりあり
6号車2列+2列(4列)元グリーン車シート・シートピッチ広め

筆者は当然6号車を狙っていたのですが、出発3分前に乗車した時点ですでに窓側は全滅という状況でした。人気の号車ほど早く埋まるというのは当然といえば当然なのですが、実際に目の当たりにするとなかなか悔しいものがありますね。6号車の特に窓側に乗りたいのであれば、列車がホームに入ってくる前から並んで待っておくことが現実的な対応策になりそうです。

そう、結局のところ「良い席に座りたいなら早く動く」というシンプルな結論に行き着くわけです。次に乗る機会があれば、絶対に早めにホームへ向かおうと筆者は固く心に決めましたね。

ポイント

  • 4〜6号車は2列+2列の4列シートで座席幅にゆとりがある
  • 6号車は元グリーン車のシートを使用しており、シートピッチが広くて乗り心地が一番良い
  • 博多南線では全車自由席扱いになるため、自由席券で6号車にも乗れる
  • 人気号車ほど早く埋まるため、列車到着前からホームに並んでおくのが確実

10分で到着、博多南駅の様子と折り返し便での帰路

さて、いよいよ乗車開始です。博多駅を出発した500系は、あっという間に博多南駅へと向かっていきます。所要時間はわずか10分。博多市街地の住宅街の景色が流れていったと思ったら、もう到着しているといった具合で、正直「え、もう?」と思ってしまうほどの短さでしたね。

回送線へと分岐するタイミングでは、車掌から「この先、揺れますのでお気をつけください」というアナウンスが入ります。これがいかにも博多南線らしくて個人的には好きなポイントでした。通常の新幹線ではまずお目にかかれないアナウンスですよね。

博多南駅でまた同じミスを犯す

改札から一番遠い1号車から撮影

博多南駅に到着すると、改札口はホームの端、ちょうど8号車側に設置されています。そのため、改札から早く出たいのであれば乗車時から8号車を選んでおくのがおすすめです。ホーム自体はコンパクトにまとまっていて、駅全体も落ち着いた雰囲気です。から10分とは思えないくらい、静かで穏やかな終着駅といった印象でした。

では、折り返し便はどうなっているのでしょうか? 列車は博多南駅到着後に車内清掃が行われ、およそ30分後に折り返しのこだま号として出発します。つまり、同じ列車でそのまま往復できるわけです。これは日中時間帯の話なので、朝夕の時間になると違うかもしれません。

ただし、ここで筆者はまたやらかしてしまいました。博多南駅周辺をぶらぶら散策していたら、気づいたら折り返し便の出発時刻ギリギリになっていたんですね。慌ててホームへ向かったものの、すでに車内は先ほどと同じように混んでおり、今度こそ念願の6号車の窓側を……と思ったのですが、窓側はほぼ全滅。結局また通路側で妥協するはめになりました。時間に余裕を持って行動することの大切さを、また痛感させられました。

博多駅到着。帰路に出会ったくまモン新幹線

そして、博多駅に近づいたタイミングで車内アナウンスが流れます。「4号車から6号車は博多駅より先の区間で指定席となります」という内容で、博多南線のみを利用する場合は博多駅で必ず下車するようにとの案内です。うっかり乗り過ごしてしまうと、そのまま山陽新幹線へ連れていかれることになりかねないので、ここはしっかり覚えておいてほしいポイントですね。博多駅でのホームの入れ替わりもかなり多く、ほとんどの乗客が博多駅で降りていたのが印象的でした。

博多駅に戻ってきたとき、ふとホームの向かい側に目をやると、なんとJR九州のくまモンラッピング新幹線が停車していましたね。これには正直驚きました。

くまモン新幹線もそれなりに人気を集めていて、スマホを向けている人の姿もちらほら見受けられました。500系とくまモン新幹線が同じホームエリアに揃い踏みというのは、なかなかレアな光景だったかもしれません。博多駅の新幹線ホームは思った以上に個性豊かな新幹線がやってくるんだなと感じた次第です。

博多南線を往復したあとは、新大阪方面へと出発していく500系のこだま号をホームでお見送りしました。筆者にとっては今回が乗り収めとなりましたが、あと半年は元気に走り続けてくれることでしょう。悔いのない、非常に有意義な乗車体験でしたね。(6号車の窓側には座りたかったが)

まとめ、500系に乗るなら引退を待たず今すぐ乗るべき理由

さて、ここまで博多南線を使った500系新幹線の乗り収め体験をお伝えしてきましたが、前述の通り、今後500系への乗車難易度は高くなっていくことが予想されます。特に、引退前になるとその希少性から大勢の人などで満足に乗車できない…なんてことも考えられます。そのため、確実に乗車しておきたいということであれば早めの行動、今すぐにでも乗車しておくべきです。

ラストランにこだわるなら話は変わってきますが、特にこだわらないのであれば比較的混雑していない時期に乗車しておくべきです。乗車難易度もそうですが、乗車時の快適性や写真撮影のしやすさなどにも響いてくるはずです。

そして何より、博多南線なら乗り収めハードルをぐっと下げてくれます。往復660円という破格の運賃で新幹線に乗れる機会は、全国的に見てもなかなかありません。乗車時間はわずか10分ですが、あの丸みを帯びた先頭部のフォルムを眺めながらホームに立つ瞬間や、独特の走行音とともに博多の市街地をすり抜けていく車窓は、10分でも十分に満足感のある体験でした。これは結構大きいですね。

記事のまとめ

  • 乗車当日は運用情報サイトと博多駅ライブカメラを併用して、500系の充当を事前に確認
  • きっぷは穴場のひかり広場改札口(博多駅筑紫口から右手)の券売機で余裕を持って購入する
  • 席を確保したい号車(特に6号車)があるなら、列車到着前にホームで並んで待つのがよい
  • 折り返し便に乗る場合も時間に余裕を持って行動し、窓側席を狙うなら博多南駅でも早めにホームへ
  • 復路で博多より先に行かない場合は博多駅で降り過ごさないように注意する

ちなみに、今回の体験で筆者が一番学んだのは「当たり前の景色が当たり前じゃなくなる前に動く」ということです。500系が山陽新幹線をこだま号として走る光景は、今はまだ当たり前のように見られます。でもそれが引退すれば、あっという間に過去のものになってしまいます。後から「乗っておけばよかった」と思っても遅いですから、今できることは今のうちにしておくということを深く理解させられるいい体験でしたね。

注意点

500系の博多南線への充当は毎日あるわけではなく、車両故障や運用変更で直前に変わることもあります。運用情報はあくまで参考程度にとどめ、最終的には自分の目で確認することが確実です。引退が近づくほど運用に入る機会も減っていく可能性があるため、動けるタイミングで早めに行動することをおすすめします。

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