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JR九州の株主優待とは?博多から各県庁所在地まで本当に得をするのか

こまった
こまった

JR九州の株主優待券はどんなものなの?
メリットや注意点、おすすめの使い方を教えて

このような疑問に答えます。

JR九州株主優待券とは

JR株主優待券とは、JR九州の株主になることによってもらえる株主優待制度の一つです。

基本的には、株主のみが使うことのできる券ですが、金券ショップなどに数多流通しているため、一般の人も購入することで使用することができます。

価格などに主な概要は以下の通りです。

ポイント

  • 価格:4,100円(時期によって異なる)
  • きっぷの効力:JR九州の普通・快速列車(特急券追加購入で特急・新幹線乗車可)
  • 有効期限:7月1日~来年6月30日まで

JR株主優待券は、基本的に金券ショップで販売しています。有効期限によって、料金が変動する場合が多いようです。(6月が最安値になるといわれている)

また、青春18きっぷや旅名人の九州満喫きっぷと違い、特急券を追加で購入することによって、特急列車・新幹線に乗車することができます。

JR株主優待券の使用方法

通常利用の場合

JR株主優待券は、自動改札機で使用できないため、有人改札を使用することになります。基本的に、乗車駅の有人改札(ない場合は下車駅の有人改札)か、車内できっぷを提示し、利用日付の記入をしてもらいます。

利用日付の記入を済ませたものは、青春18きっぷや旅名人の九州満喫きっぷなどと同じように有人改札で提示すればOKです。

特急列車・新幹線に乗車する場合は、あらかじめ特急券を購入するか、車内改札などで購入することで乗車できます。

博多駅発着の九州新幹線を利用する場合

博多駅発着の新幹線を利用する場合、乗車・降車ともにJR九州の在来線改札口から乗車・下車をする必要があります。

乗車時は、在来線の改札口で株主優待券・新幹線特急券を提示してから新幹線の乗換改札口に進みます。

新幹線乗換改札口でも株主優待券・新幹線特急券を提示することで改札を通過することができます。

博多駅で新幹線を下車する場合は、新幹線乗換改札口から在来線改札口を経由することで下車することができます。

JR西日本(博多⇔小倉)駅間の新幹線、博多南線は利用できません。

JR株主優待券の注意点

ここからは、JR九州株主優待券を使用するうえでの注意点を解説していきます。

JR西日本のエリアでは使用不可

JR西日本エリア(小倉~博多・博多~博多南)はJR西日本のエリアになるため、使用することはできません。

また、特急券などはJR九州完結のものだけ使用できます。

特急回数券・特別企画乗車券との併用は不可

新幹線の特急回数券や、ジパング割引などで購入された特急券と株主優待券をセットで使用することはできません。通常の特急券が必要です。

翌日にまたがる乗車の場合

翌日にまたがる乗車の場合、またがって乗車している列車を下車するまで有効です。

どう使うのがおすすめ?使い方の例

ここからは、JR九州株主優待券を駆使して、いかにしてお得に利用できるかを考えていきます。

前提条件

JR九州の株主優待券の最大の強みは、特急券を組み合わせることによって特急列車・新幹線に乗車することができるという点です。

そのため、JR九州株主優待券で得をする場合、特急券を追加して特急列車・新幹線に乗ることがとても大切になってきます。

今回は、博多駅から各県庁所在地まで、通常料金・ネット割引と比較して、どのくらいお得になるのかを検証していこうと思います。

博多駅から佐賀駅に行く場合

博多⇔佐賀間の特急列車の料金一覧は以下の通りです。(通常料金は自由席・()内は特急列車自由席料金)

通常料金ネットきっぷ株主優待券
+特急券
片道2,130円(1,000円)1,150円5,100円(1,000円)
往復4,260円(2,000円)2,300円6,100円(2,000円)

以上の通り、博多⇔佐賀間では、株主優待券を利用しても全く得にならないことがわかりました。

そのため、博多⇔佐賀間の移動は当日予約ができる九州ネットきっぷを使用しましょう。

博多駅から熊本駅に行く場合

博多⇔熊本間の新幹線の料金一覧は以下の通りです。(通常料金は自由席・()内は新幹線自由席料金)

通常料金ネットきっぷネット早得7株主優待券
+特急券
片道4,700円(2,530円)4,700円3,400円~4,200円6,630円(2,530円)
往復9,400円(5,060円)9,400円6,800円~8,400円9,160円(5,060円)

以上の通り、博多⇔熊本間では、通常料金と九州ネットきっぷの値段が同じになります。

ただ、同区間には九州ネット早得7が設定されており、価格変動制とはいえ、最安で片道3,400円で移動することができます。

しかし、株主優待券を利用してもあまり安くならないため、往復利用であっても、九州ネットきっぷ又は九州ネット早割7を利用するとよいでしょう。

博多駅から鹿児島中央駅に行く場合

博多⇔鹿児島中央間の新幹線の料金一覧は以下の通りです。(通常料金は自由席・()内は新幹線自由席料金)

通常料金ネットきっぷ株主優待券
+特急券
片道10,110円(4,500円)10,110円8,600円(4,500円)
往復20,220円(9,000円)20,220円13,100円(9,000円)

以上の通り、博多⇔鹿児島中央間では、圧倒的に得をすることがわかりました。

片道利用だけでも元が取れるうえ、往復利用だと圧倒的にコスパが高いことになります。

当日に自由席に乗車することも可能なので、博多⇔鹿児島中央間の移動には株主優待券を使った移動がとてもおすすめです。

博多駅から長崎駅に行く場合

博多⇔長崎間の新幹線+リレー特急の料金一覧は以下の通りです。(通常料金は自由席・()内は新幹線・特急列車自由席料金)

通常料金ネットきっぷネット早割7株主優待券
+特急券
片道5,520円(2,660円)4,200円3,200円6,760円(2,660円)
往復11,040円(5,320円)8,400円6,400円9,420円(5,320円)

以上の通り、博多⇔長崎間では株主優待券を往復で使用しても元をとることは出来ません。

そのため、博多⇔長崎間の移動をする際は、九州ネットきっぷかかもめネット早割7を使用するとよいでしょう。

博多駅から大分駅まで行く場合

博多⇔大分間の特急列車の料金一覧は以下の通りです。(通常料金は自由席・()内は特急列車自由席料金)

通常料金ネットきっぷネット早割3株主優待券
+特急券
片道5,940円(2,200円)3,150円2,550円6,300円(2,200円)
往復11,880円(4,400円)6,300円5,100円8,500円(4,400円)

以上の通り、博多⇔大分間では株主優待券を往復で使用しても元をとることは出来ません。

そのため、博多⇔大分間の移動をする際は、九州ネットきっぷか九州ネット早割3を使用するとよいでしょう。

博多駅から新幹線+特急で宮崎まで行く場合

博多⇔宮崎間の特急列車の料金一覧は以下の通りです。(通常料金は自由席・()内は特急列車自由席料金)

通常料金ネットきっぷ株主優待券
+特急券
片道13,670円(6,300円)11,370円10,400円(6,300円)
往復27,340円(12,600円)22,740円16,700円(12,600円)

以上の通り、博多⇔宮崎間の新幹線と特急列車を併用するルートでは、片道利用でも元が取れることがわかりました。

往復利用でも、かなり安くなるためおすすめの利用といえます。

博多駅からにちりんシーガイアで宮崎まで行く場合

通常料金ネットきっぷ株主優待券
+特急券
片道9,970円(2,600円)5,760円6,700円(2,600円)
往復19,940円(5,200円)11,520円9,300円(9,000円)

移動ににちりんシーガイアを利用する場合でも、往復利用で得をすることができます。

にちりんシーガイアを利用する際は、グリーン車やグリーン個室などをオトクに長時間利用することもできます。

その他のおすすめの使い道

その他の個人的おすすめの使い道は以下の通りです。

おすすめの使い道

  • 博多を通らない県庁所在地間の移動
  • 当日の急な移動(日帰り利用)

逆に、お勧めできない使い道として、宿泊する場合などがあげられます。

旅先で宿泊する場合は、インターネットなどできっぷを予約したほうが安くなるため、注意が必要です。

普通列車単体で使用する場合は?

普通列車のみを利用した移動の場合、旅名人の九州満喫きっぷのほうがお得で使いやすいです。

こちらは、11,000円で3回(人)分であり、JRだけでなく、ほかの私鉄にも乗車することができます。

以下に解説記事があるので、もしよければぜひご覧ください。

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