
自作PCを低予算で組みたいけど、どのくらいスペックなのか知りたい?
中古パーツの自作パソコンってどうなの?
このような疑問に答えます。
中古パーツを使った自作PCの魅力

自作PCを作る人々は誰しもがハイスペックなパソコンを組み立てようとしますが、果たしてそれほどのスペックのパソコンがいるのでしょうか?
実際、自作PCをハイスペックで組み立てようとすると、安くて15万。高くて20万円を超える場合も少なくありません。そこで、最低限ゲームができるくらいの自作PCを中古パーツで組んだらどれだけ安くなるのか?ということを検証していきます。
中古市場で暴落している自作パーツを中心に、どのような構成で組めばいいのか。そちらを今回は検証していきます。
実際にパソコンを構成してみよう

では、実際に自作PCを構成してみましょう。ただ、最近の自作PCパーツの値段は以前よりも上昇しており、なかなか組みにくい点があったりします。ただし、型落ちでもベストセラーの自作PCパーツは、流通量が多かったため中古市場で暴落している傾向にあります。
そこで、過去に販売された中古パーツの中から、できるだけコスパのいい自作PCパーツを選んでいこうと思います。
おすすめのCPU

CPUの予算は大体1万円~を想定しています。1万円でもそれなりのスペックのCPUが手に入ったりするので注目です。
今回選定したCPUは以下の通りです。
どのCPUもほぼ同じくらいのスペックで、1万円台から購入することができるCPUとなっています。どれも型落ちですが、それなりのスペックを誇ります。
例えば、現在発売されてるRyzen5 7600などと比較しても9割ほどの性能なので、それなりに実用的なCPUといえるのではないでしょうか。
また、Core i5 12400FのCPUコア数は6コア、Ryzen7 3700Xのコア数は8コアなので、フルHDゲームをするにあたっての処理性能も申し分ないので、ちょうどいい選択肢になりえるかと思います。
おすすめのGPU

次に、おすすめのGPUについての紹介です。予算は先ほどと同じく1万円~を想定しています。
今回選定したGPUは以下の通りです。
選定したGPUは3つ。どれも型落ちにはなりますが、それなりのスペックなのでフルHDゲームなどは60FPS問題なくできるはずです。
光の反射をよりリアルに描画するリアルタイムレイトレーシング機能が欲しいならRTX20700がおススメです。RTX2060より値段が張りますが、RTX3060に近い性能なので、性能を若干アップグレードしたい場合などにおすすめです。
また、GTX1660はGTX1650の1.5倍の性能を誇るので、少しでもお金に余裕があるならGTX1660にアップグレードすることを推奨します。
OSはケチれない

OSは最新のWindows11になるわけですが、OSの値段はバカになりません。しかし、ボリュームライセンスなどの非公式のライセンスに関してはいつWindowsが使えなくなるかわからないので、必ず正規品を購入してもらうことを推奨します。
ちなみに、Windowsにはパッケージ版とDSP版の二種類が存在します。DSP版は、新しい自作PCに変更した際にライセンス認証をすることができませんが、パッケージ版ではPCを変更してもライセンス認証をすることができます。価格差は1,000円ほどなので、今後も使い続けることができるパッケージ版の購入をおすすめします。
また、今回は価格の安いHome版を選択します。
その他のパソコンパーツ
ここからは、そのほかのパソコンパーツをサクッと紹介していきます。
マザーボード

マザーボードは、IntelのCPUかAMDのCPUかで種類が異なります。今回選択した2つのCPUの主な対応ソケット・チップセットは以下の通りです。
基本的にチップセットに関しては最廉価グレード(i5 12400FだったらH610、Ryzen7 3700XならA520)でも問題なく動作します。ただし、メモリスロットが2スロットしかなかったり、USBポートがなかったり、無線LAN・Bluetoothに対応していなかったりと制約が生じる場合があるので、それぞれ用途に合った好みのマザーボードをお選びください
また、中古のマザーボードの場合、ピン折れ保証がなかったり、状態が悪い場合があったりするので、注意する必要があります。
また、IntelのマザーボードよりもAMDのマザーボードのほうが価格が安い現象がよく発生したりするので、値段を考えるならCPUだけでなくマザーボードのほうを重視したほうがかえって安くなる場合があります。ただ、より新しいCPUを搭載できなくなったりするので、選ぶ方法が難しくはあります。
メモリー

最近、自作PCの市場がDDR5メモリーに置き換わろうとしているので、旧世代のDDR4のメモリーの価格が大幅に下落しています。中古品を購入してもいいですが、ここはあえて新品を購入するという手もあるかと思います。今回は、8GB×2枚の16GBメモリーの構成で組みます。
ストレージ(SSD)

極限の安さを目指すならSATAのSSDがいいですが、M.2も大して値段が変わらないので今回はM.2SSDを採用します。
電源

電源を選ぶうえでW数を気にすることが多いかと思いますが、今回の構成ではあまり電力を消費しないので、標準的な容量の500Wでちょうどいいかと思います。
CPUファン・グリス

CPUファンについてですが、基本的にはCPUに付属しているので購入する必要はないのですが、CPUファンがついていない中古のCPUの場合などはCPUファンが必要になります。
ただ、今回のCPUは大して発熱しないため、安いCPUクーラーでも十分冷えると思います。
また、CPUファンにグリスが付属していない場合、別途グリスを購入する必要があります。
ケース

ケースも様々なものがありますが、特にこだわりがないのであればThermaltake Versa H17というPCケースをおすすめします。価格は4,000円ほどで、最低限の機能はすべて備わっている人気ケースです。マザーボードのサイズはmicroATXなので、サイズにご注意を。
実際にパソコンを構成してみる
ここからは、どのような構成でパソコンを組み立てていけばいいのかを考えていきます。
パターン1 最安構成
今回紹介したパーツをすべて組み合わせた際の最安構成です。フルHDゲームも60FPSで快適にプレイできるかと思います。
パターン2 コスパを求めた構成
上記の構成のCPUとGPUを変更したものになります。GPUが大幅にアップグレードされたため、より重たい3Dゲームもプレイできるかと思います。
パターン3 比較的高性能な構成
上記の構成のGPUをRTX2070に、CPUをi5 12400Fに変更しました。この構成では、リアルタイムレイトレーシングが使えるようになり、PS5とほぼ同等の処理性能でゲームをプレイできます。また、CPUをアップグレードすることによって、今後の換装にも柔軟に対応することができます。
中古パーツを使った自作PCのデメリット

ここからは、中古パーツを使用した自作PCのデメリットを紹介します。
このように、自作PCの中古パーツは全体的にデメリットも多くあります。しかし、そのデメリットを差し置いてでも価格の安さが光る場合もあります。部分ごとに中古パーツを使用するのもいいかもしれません。